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Column

2026.02.17

数字が「ワクワク」に変わる!明日から始める未来のための「月次決算」と「予実管理」

「決算書は、税務署や金融機関に見せるためのもの」。もしそうお考えであれば、それは経営という素晴らしい冒険の楽しみを半分以上損しているかもしれません。

企業経営において、数字は単なる結果報告ではありません。本来、数字は「次の一手を決めるための材料」であるはずで、経営の舵取りを行うための重要な判断基準の一つです。しかし、実務上は、決算が年に一度しか行われない、3ヶ月ごとでしか試算表を確認しているというケースも少なくありません。

TEAMyoko-soが提唱するのは、過去を振り返るだけの「事務処理」ではなく、経営者の皆様のビジョンを形にするための「未来会計」です。その心臓部こそが「月次決算」と「予実管理」にあります。

この記事のポイント
  • 「月次決算」と「予実管理」の重要性

「数字」が分かれば、経営はもっと「ワクワク」する

手前味噌ですが、これまで数多くの中小企業経営者の方に月次試算表や決算書の数字をお伝えする機会がありましたが、正直に言うと、「数字との距離が遠い」と感じる場面も少なくありません。私たちTEAMyoko-soが目指すのは、単なる「帳簿作成」ではありません。すべての中小零細企業に言えることですが、数字が整理され、「健康状態」や「進むべき道」がクリアに見えてくると、不思議と経営に対する不安が消え、ワクワクした気持ちが湧いてくると思います。「次はこれを仕掛けよう」「このコストを抑えて新しい投資をしよう」ーーーそんな前向きな思考が止まらなくなるはずです。

月次決算は、「未来を照らすサーチライト」

月次決算とは、経営の現状を毎月確認するための仕組みです。毎月の取引を集計し、損益計算書や貸借対照表を月単位で確定させることを指します。年次決算が税務申告や法的手続きのためのものであるのに対し、月次決算は、経営者が自社の現状を把握し、迅速に意思決定を行うための「管理会計」としての役割を持っています。

月次決算を行うことで、当月の売上高や利益の状況、費用の使われ方、資金の動きが明確になります。これにより、「利益が出ていると思っていたが、実際には資金が減っている」「特定の事業や部門だけが利益を生み出している」といった事実にも、早い段階で気づくことができます。

月次決算は、日々の取引を正確に記帳することから始まります。売上や仕入、経費といった取引を適切に処理し、月末には未払費用や未収収益、在庫の整理などを行います。その後、月次試算表を作成し、損益や財務状況を確認します。

重要なのは、これらの作業を「できるだけ早く」行うことです。翌月の早い段階で数字が確定すれば、問題点や改善点をすぐに経営判断へ反映させることができます。月次決算が遅れるほど、数字の価値は下がってしまいます。

繰り返しになりますが、年に一度の決算では、終わった過去の答え合わせしかできません。しかし、毎月数字を締める「月次決算」を行えば、今、自社がどこにいるのかがリアルタイムでわかります。

「今月はなぜ利益が出たのか?」「なぜ資金が目減りしているのか?」 このスピード感こそが、中小企業最大の武器です。早い段階で現状を把握できれば、次の一手を打つ余裕が生まれます。月次決算は、経営という暗闇を照らすサーチライトなのです。

予実管理は「ビジョンへのロードマップ」

予算管理の目的は、計画と実績の差を経営改善に繋げることです。あらかじめ立てた予算や計画と、実際の実績を比較し、その差異を分析する管理手法です。単に、予算より「良かった」「悪かった」で終わらせるのではなく、「なぜその差異が生じたのか」を明らかにし、次の行動につなげることが目的となります。

例えば、売上が予算を下回った場合でも、その原因が受注件数の減少なのか、単価の下落によるものなのかによって取るべき対策は異なります。予実管理を行うことで、数字の背景にある経営課題が見えるようになります。

予実管理では、売上や費用、利益といった主要な項目について、予算と実績を並べて確認します。数字に理由やコメントを添えることで、単なる集計表ではなく、経営判断に役立つ資料へと変わります。

予実管理とは?

「月次決算」と「予実管理」が生み出す経営のPDCAサイクル

月次決算と予実管理を組み合わせることで、経営者は感覚ではなく、数字に基づいた意思決定ができるようになります。また、資金繰りの見通しを立てやすくなり、金融機関への説明力も向上します。さらに、社内においても、部門ごとの役割や成果が明確になり、全体としてコスト意識や目標達成意識が高まります。

そして、大企業が当たり前に行っている経営のPDCAサイクルを中小企業においても毎月回すことが可能になるでしょう。まず予算や計画を立て、事業活動を行い、月次決算によって実績を確認します。そこで見えた課題をもとに改善策を検討し、次の月の行動へ反映させる。この繰り返しが、経営の精度を高め、会社を強くしていきます。

数字を味方につけた経営へ

経営環境が目まぐるしく変化する現代において、中小零細企業の経営者には「迅速、かつ、的確な意思決定」が求められています。しかし、多くの企業では月次決算は行っても、試算表を眺めるだけで終わってしまい、経営判断に活かしきれていないのが実情です。また、「予算を作った」としても、実際には、予算を作成しただけで、毎月の実績と比較する習慣がありません。しかし、計画を立てただけでは意味がなく、実績との比較して初めて計画の適切性や経営の課題が見えてきます。

「計画を立てないことは、失敗を計画することである」と言われるように、計画を立てても実績と比較しなければ、単なる願望で終わってしまいます。

数字を「過去の結果」で終わらせるのではなく、「未来をつくる道具」として活用する経営へ・・・。

社長!「月次決算」と「予実管理」を導入して、明るい未来づくりを始めてみませんか!

この記事を執筆したのはです
Imai
パートナー事業部
マネージャー
税理士・CFP
上級経営会計専門家
大学卒業後、会計事務所・航空機部品を扱う商社勤務を経て、2007年に税理士法人横浜総合事務所に入社。以来、「100%真っすぐ誠実に」をモットーとして税務会計をベースに個人事業主・中小企業の経営支援に従事。経営者の「想い」を「見える化」し「実現」していくために経営計画策定支援にも力を入れています。変化の激しい時代においても中小企業の発展のために精進して参ります。
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