経営者へのメッセージ
★社長の器
2020年10月20日
◯器が大きな経営者とは?
最近、組織の課題について考える中で「経営者の器ってなんだろう」と思うことが良くあります。自分も器の大きな経営者や人になりたいと思うのは勿論、器の大きな後継者や経営者を育てたいと思うと、では、どんな経営者を「器が大きい」と感じるのかを整理してみました...
① 謙虚である。
他人の意見を聞く謙虚さを持ち、自分の思考を高めるためのメンターや師と呼ばれる人たちを持っている。
つまり自分の狭い世界を守る頑固さではなく素直で柔らかく開けた心を持っている。
② 寛容である。
過去の過ちを許し前に進み人を育てることのできる価値観を持っている。
ミスを犯したり裏切られたり、なにが起きても責任はトップの自分にあると捉えられる強い心を持っている。
③ 思考力がある。
物事を長期的、根本的、多面的に捉えられる思考力を持っている。
一時的な渦や逆流に惑わされず本流・本質・本物を見極められる深い思考力を身に付けている。
④ 決断力がある。
真っ暗闇の中でも決断を下し行動に移せる勇気を持っている。
いくつかの選択肢の中から選ぶ選択力だけでなく真っ暗な何も見えない中で決断を下すことができる覚悟を持っている。
⑤ 実行力がある。
まずは行動し行動しながら思考し修正し決断できる。
行動すれば結果が出る結果が出れば即座に選択を修正できる。目的は結果を出すことであり選択に躊躇は必要ないと知っている。
最初の二つはその人の在り方、後ろの三つは能力・資質なのかもしれません。
私の感じる「器が大きい」というヒトの特徴はそんな人なのですが、皆さんはいかがでしょうか?
◯器を決める最大の要素は?
そんな器の大きさを表す特徴のレベルを決める最大の要素は何か?と考えると、それは『志』なのではないかと思い当たります。
「"野心"とは自分一代で成し遂げたいこと。"志"とは自分の世代を超えても成し遂げたいこと」という言葉がありますが、"野心"とは何かを得たいという自分のための夢(小欲、我欲)であり、"志"とは社会に貢献する何かを残したいという他人のための夢(大欲)なのだと思います。
自分の人生の目的を自分で見つけるのではなく、世の中が自分に何をせよと問うているのかを知る、つまり"使命"を知るということにつながります。
成し遂げたい"志"があるからこそ
謙虚に広く他者の意見を取り入れ自分の世界を広げようとする
成し遂げたい"志"があるからこそ
過去を許し人を許し、人を育て前に進むことを優先する
成し遂げたい"志"があるからこそ
長期的、根本的、多面的な視点で物事の本質を捉えようとする
成し遂げたい"志"があるからこそ
真っ暗闇の中でも恐れず躊躇せず決断する覚悟を持てる
成し遂げたい"志"があるからこそ
結果を出すことに拘り行動・検証・選択を迅速に進める
つまり「器の大きな経営者」とは「志、使命をもった経営者」ということになるのだと思います。
自分を振り返ってみても
サラリーマンから独立してリスクを取る事業主に...
自己実現を目指す職人気質の事業主が志に目覚めヒトを残そうとする経営者に...
さらに、志を繋ぐためにすべてを許し人を信じて前に進もうとする創業者へと...
ステージが変わり高まるほど自分の器が変化し成長してきたのを感じ取れます。
ただ、器が大きくなり視野が広がり思考が広がると、逆に、自分のちっぽけさと足りなさと弱さと軽薄さが身に染みてくるものだということも思い知らされます。すべてに感謝。
11:22 | Comments(0)
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