経営者へのメッセージ
★夢中になれる遊びが未来を拓く
2017年10月24日
ときどき事務所のメンバーに「ちゃんと遊んでる?」と聞くことにしています。
自慢じゃありませんが私は30代から40代にかけての一番仕事が忙しい時期でも遊びましたよ~(笑)
30代の頃は年間休日が30日程度でしたが、休めるときはできるだけ長期休暇を取りました。ある年は、年間休日29日のうち27日間家族でキャンプに行ったことを思い出します。休暇が取れたらそれに合わせて子供達の学校は休ませました。
40歳になった時には、10歳の長女と二人っきりで5月には北上川50キロ、夏には十勝川100キロを河原でキャンプしながらカヌーで下りました。
周囲の山に雪が残る冷たい雪解け水にカヌーを出す時には緊張に強張りながら「もし沈(ちん)したら、父さんのことは気にしないで岸に向かって泳ぐんだよ。5分以上水の中にいたら死ぬからね」と娘に告げたことを思い出します。
その頃の合言葉は「ガキの遊びに付き合うな」でした。
遊びは子供よりも大人のために必要です。ですから子供の遊びに付き合うのではなく私がドキドキワクワク楽しいことを子供たちにも押しけました。
子供たちはキャンプで勝手に「My焚火」を作って火遊びをし、ライフジャケットを着けられて滝に放り込まれ激流下りに大はしゃぎして育ちました。
そんな経験を経て仕事漬けの親でも仲の良い親子関係が作られ、娘たちとは対等に何でも話せる友達同士のような関係になりました。
そして子供たちが育つと一人で山歩きを始め、50代の半ばからは若い時にヤリ残した夢を実現するために海外登山に出かけるようになりました。
● 遊びは人間の特権!
私の遊びには勝手な定義があります。「遊びは仕事よりも夢中になれるもの」だということです。そして、できれば一人でも孤独にできるもの、さらには非常識で命に影響するほど真剣なものであることです。
歳をとっても好奇心旺盛で仕事以外にも真面目に夢中になれるものを持ち、常に五感を刺激し視野を広げワクワク感に満ちている経営者はとっても魅力的です。
わき見、よそ見が人間としての幅を広げ、困難にぶち当たったときほど役立たない好奇心が役立つのかもしれません。
もし、そんな非常識な人を冷ややかに見ている人がいたとすれば、それはすでに「枯れた過去の人」なのかもしれませんね。
AI・IT化が進展し税理士業務(記帳・申告書作成)の92.5%はAIに代替されるだろうと予測されていますが、私たちが基幹業務としているMAS(マネージメント・アドバイザリー・サービス)業務は経営者の気持ちを理解し、時には背中を押し、時には説得し、共に夢やビジョンの実現をサポートする仕事です。
そこには、AIの入り込む余地がありません。なぜなら、経営者は確率やセオリーだけで物事を判断しません、もっと人間的な「楽しいか、楽しくないか」「ワクワクするか、しないか」という感情がヤルかヤラナイかの選択に大きく影響します。
それをサポートする私たちに求められているのは、専門的な知識や経験だけでなく遊びから得られるワクワク感やドキドキ感やバカみたいに夢中になれる心の共感力や感動力なのかもしれません。
IT化が進み、多くの人はバーチャルなNetの世界の中で物事を体験し、感じ、考え、理解した気がしています。
でも、本物の雨の冷たさや、風の重さや、谷川の清冽さや、森を吹き抜ける風の爽やかさは現実の世界でしか感じられません。
教養とは「自分の目の前にないものを自分のこととして受け止められる力」だと思います。
だとすると、旺盛な好奇心は、他者の心を感じ、他者の思いを理解し、自分の存在意義を考え、なすべきことを知るための基盤なのかもしれませんね。
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