がんばろう経営者!! 横浜総合事務所代表 泉 敬介のブログ

経営者へのメッセージ

ブログ一覧トップへ戻る

  • 前のページへ
  • 次のページへ

TITLE★絶対的当事者意識

DATA2016年12月22日

ずっと以前の年末に、ある経営者の集まりの忘年会に参加させていただいたときの話です。

宴もたけなわで皆さんも酔ってきた頃、ある社長が、社員が消耗品を無駄に使うことに対して「おい、勝手に捨てるなよ!それは俺の物だ。断ってから捨てろよ...と怒鳴りたくなるよ」と話されていました。
よく経営の教科書には「公私混同するな」と書かれていますが、会社を創るときには自分が苦労して貯めたお金を資本金として会社に入れ、お金が足りなくなれば個人の貯金を取り崩し、資金繰りが悪ければ自分の給与を取らずに...そうやって買った備品や会社のお金は、紛れもなく社長の物なんですよね。

★ 中小企業は公私混同!

中小企業の大原則は「公私混同」です。
自分のことを思い出しても...独立当初は、年に5日の休日で一日18時間働き続けて、それでも家族の生活費さえ切り詰めて、やっと貯めた資本金で会社を作り、一時は一億円を超える借金を抱えながら事業を伸ばしてきました。
経営の教科書には「公私混同はいけない」と書かれていますが、失敗したときには全財産を失い、時には首まで吊らなくてはならないリスクを背負っているのに、上手く行ったときだけ「公私混同するな」「会社を私物化するな」とは、無茶苦茶な言いがかりだといっても良いくらいです。
連帯保証する必要も無く、何か失敗すれば頭を下げて(退職金をたっぷりもらって)辞めさえすれば許される上場企業の経営者とは訳が違います。

中小企業の経営者を取巻く仕組みは、元々が公私混同なのです。

★ 強烈な当事者意識!

もちろん公私混同が正しいという意味ではなく、創業者はそれだけ強烈な「当事者意識」を持っているということなのだと思います。その上で公私混同がない経営者は本物の経営者なのです。
自分の事務所を見ても気がつきます。
事務所の中に椅子のネジが取れて落ちていても、それを拾って椅子のネジを締め直そうとする職員は一人もいません。事務所のカーペットに飲み物をこぼして汚いシミができても、クリーナーでそのシミを取ろうとする職員は一人もいません。そのまま椅子がガタガタになれば「壊れました」と言って新しい椅子を買い、お客様の通路にシミができても何も感じません。
一つずつ椅子をひっくり返して取れたネジを締め直すのも、四つん這いになってカーペットのシミ取りをするのも私一人だけです。

それは性格や意識レベルの差というよりも、経験から生まれる価値観の差なのだと思います。

★ 組織の根っ子の育て方

自分自身の事業承継とも照らして、時々不安になることがあります。
それは、創業者が居なくなるということは、会社や事務所に「絶対的当事者意識」を持った根っ子になる者が居なくなるということです。
この当事者意識は努力して身につくものではなく心が感じるものですから、後継者にもそれは育たない場合が多いと思います。
後継者は最初から給料をもらって仕事をしてきたのであって、無給で働き続けたことも、お金に困ったことも、借金に怯えたことも無いのですから。後継者の多くがスマートで合理的で知的ではありますが、この強烈で泥臭い当事者意識(思い入れ)が少ない人が多々見受けられます。

会社が大きくなり組織としてステップ・アップするには、公私混同のカラーを薄めて、個人の当事者意識のようなものから組織としての強みに変化していかなければならない時がやって来ますが...強い組織を作るには、「組織の根っ子を繋ぐ者」の育て方...それが一つの大きな課題のような気がしてなりません。


10:19 | Comments(0)

Comment

コメントは承認制となります。
ご投稿いただき、管理者の承認後にブログのコメント欄に反映されます。

名前
E-mail
Comment(スタイル用のHTMLタグを使えます)

ブログ一覧トップへ戻る

  • 前のページへ
  • 次のページへ
がんばろう経営者!! 旧ブログはこちら

月別アーカイブ Monthly Archive

お問い合わせ・セミナーお申込み 045-641-2505
お問い合わせフォーム
セミナー申込みフォーム
がんばろう経営者!!!代表 泉敬介のブログ
Free! 経営支援 フリーコンテンツ
広報誌 Energize
癒しの週末森暮らし
wao
e-Return
Change!横浜総合マネジメントのブログ